CHART-DATE : (1998/03)
作品
完結した蒼
… PERFECT BLUE

(主演:永作博美(なイメージ))


お話

 脱ぎゃぁ女優開眼ちゅうのもねぇ… 今更ですよねぇ…


お話

 なんかさぁ、5年前ならまだ通用したかもしれないんだけどね(実際、原作の発表時期が確かそんな頃だったはずだよね?)。しかし、アイドルという概念が変質し、“理想の異性としての偶像”という意味でのアイドルという存在意義が消えてしまった今じゃ、“アイドルを卒業して女優へ”とか、“僕の未麻リンはこんなじゃない”とか、全然リアリティがないね。今はもっとファンのスタンスもクールになってるんじゃないかな。
 あと(上述の部分と逆説的になってしまうのだけれど)、女優になっていきなりレイプシーンはあるとしても、ヘアヌードってのはどうか? しかも周到な計画もなしに。それとも、芸能界ってあんなに無計画にことが進んでいくものなの? そういう展開もちょっと古い感じがした。

 中盤以降、現実と虚構が入り乱れて、なにがリアルかが判らなくなっていくところはよかった。映像ならではの、迷宮構造ってやつね。そして、そのまま虚構逃げ切りパターンになるかと思ったら、きっちり現実で話を閉じてくれたのも、また嬉しかった。この手の話は全部夢でした的なオチは卑怯だし、最近多すぎるから。
 クライマックスの未麻の影の正体は「そうか、そーくるか」で、(予測内だが)ちょっとやられた。アイドル卒業から始まった話をきれいに閉じるためには、正しい選択だと思う。

 でも、アニメでやる話じゃないと思うなあ。“アニメーション”としての質が高いだけに。


お話
  1. いろいろなアイドルヲタクが登場するが、一番嫌だったのが、訳知り顔の3人組。ヘンにクールぶってて逆に腹が立つ。好きならもっと熱狂しろよ!
  2. 劇中の歌。ベタなアイドルポップで、いいっす。ハミバ。
  3. パルコ劇場は音響関係が悪い。割れて聴きとりづらいってのは勘弁してほしい。やっぱ映画は映画専用の劇場のがいいなぁ。
  4. 規格外でしかも薄いくせに超高いプログラム。なめとるのか?!

お話
★★★ ☆☆

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