CHART-DATE : (1998/06)
作品
ジャッカル
… ジャッカル

(主演:ブルースウィリス×リチャードギア)


お話

 迫るテロリスト、追うスナイパー、バックアップはFBI。


お話

 知力勝負。
 またまた男対男の映画だ。でもってまたまたアクション映画じゃないのだ。いやホントにクライマックスまでアクションシーンってほとんどない。もうひたすら丹念に、テロリストの冷徹無比な準備と、それを追うFBIの捜査を丁寧に冷静に描いていく。だからアクションムービーにありがちな“絶対死んでるよお前”的な不死身アクション系エピソードもなく、まさに生身の対決というムード。演出がうまいのかね。アクションでひっぱらなくても、緊張感があり、2時間がだれないのがすごい。

 マイナス点としては、伝説のテロリスト対IRAの凄腕スナイパーという、悪対悪の設定が今回のウリなのに、リチャードギアが結構いい人になっていて、ちょっともったいなかったこと。まあ、元CIAとか元シールズとかそんなパターンよりはよかったけれど、もう少し、悪ならではの行動原理で追いつめていく過程がみたかったな。まあ、クライマックスでそのスナイパーぶりを遺憾なく発揮しているのがフォローか。

 役者リチャードギアとしてみた場合、いい感じに枯れて味が出ている。甘いマスクが逆に悪人面っぽい。ブルースウィリスも、肉体派俳優じゃない描かれ方をしていて、よかった。巧みな変装で翻弄していくところとか、昨年の「セイント」の子供だましさ加減と比べ、別格のつくり。

 思っていた以上に面白い、ホントお勧め。


お話
  1. ロシアの女将校がクールでいいという評アリ。オレも同意する。
  2. クールなタイトルバックがカッコイイが、本編にはミスマッチ。最近ありがちだが、別のアーティストに頼んだのか。やりすぎはよくないと思うのだが…

お話
★★★★

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