CHART-DATE : (1998/09)
作品
妖精兵団
… スプリガン

(素材:神々の指紋)


お話

 原作のノアの箱船編を読めばわかる(とは限らない)。


お話

 鳴物入りで登場の大友アニメ。そのわりに話題になってないよね、世間じゃ。予告編を見てもあまりときめくものがなかったので、悩んだ末、見ることに決定。しかも館に入るのに並んじゃったりして。ああ、オレってなんて…

 ということで、見終わった感想は、いやな予感的中。ダメダメダメダメ。つまらない。観ていてもてーんでのらない。

 これは、お話自体の問題じゃなくて、演出サイドでの問題なんだと思う。まず、シナリオが紋切型で、どうにもチャチな感じを醸し出してくれている。たぶん、マンガの科白を生かして作ったのではないかと思われるが(原作読んでないからわからないけれど)、マンガのテンポや科白まわしとアニメのそれとは違ってしかるべきだと思うのだ。それを無理矢理押し込めたせいでの歪みが出てしまったのではなかろうか。
 組織の規模や存在価値などのベースの設定がわかりにくいのは時間的にやむを得ないとしても、もう少し何とかならなかったのか。あるいはマンガ未読者(俺)は端から門前払いモードなのか? そんなターゲットの狭い作り方をするとは思えないから、やはりシナリオに問題ありなのだ。

 それ以上にダメなのはスプリガンのかっこよさが、絵づらから感じられないこと。ヒーローものなんだから、もっとかっこいい演出してよ。絵だって全然動いていないもの。
 もうガックリだよ。


お話

 劇場内はその手の高校大学生でいっぱい。抽選であたったセル画に一喜一憂する姿には微笑ましいものがあったっす。

 さて、この後、原作の方も読んでみたのだ。面白かった。まんまとはまったよ。
 スプリガンの話自体はわりと定型のパターン。話としての魅力は、基本設定の面白さではなくて、主人公の成長や、まわりのキャラクター達の関係や動きにある。だから、今回の映画のように短い時間で総てを見せようというのには当然無理が出るわけだ。結局映画向きじゃない話だったんだな、というのが感想である。


お話
★★ ☆☆☆

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