CHART-DATE : (1999/07)
作品
口づけはまだ
… 25年目のキス

(主演:ドリュバリモー)


お話

 もうひとつのシンデレラストーリー。


お話

 普通に楽しいキュートでライトなラブコメディ。つまり少女マンガ。ラブコメ好き、少女マンガ好きとしては、十分楽しめる。二人の恋の行方とか、オタク派とクール派の対立と和解とか、社内の恋模様とか、ラブコメとして押さえるべきところは十分押さえている。

 でもね。うーん。手放しでオッケーではなかった。なんとなくどっぷり感情移入して応援できなかった。
 結局、潜入捜査取材だってことが引っかかってるのだと思う。だって、嘘をついてるわけでしょ。まわりにばれたら台無しなわけでしょ。なのにプロムだなんだと悪ノシしすぎ。危ない橋渡りすぎ。あくまでもニセ学生なんだから主役になっちゃいけないと思うんだ。だって、本当の学生にとっては人生一度キリのプロムなんだから。それを横取りしちゃいけないま、それもこれも自分のみじめな高校生活を取り戻すためという裏の前提があってのことだし、頭ではわかるんだけれどね。でもさぁ(オレって意外にモラリストなのか?)
 ともあれ、プロム当日に自分から一番効果的な場面で自白するわけで、一応納得することとした。よしとする。オレ自身そんなにクールな高校生活を送ってきたわけじゃないし、共感(相哀れむ?)する部分もあるしな(え、今もクールじゃない? ほっとけ!)。

 8年間の時代の変化が生むカルチャーギャップコメディでもある。でも主人公ドリューの恋模様、人としての成長に焦点を絞っていくため、つかみ的な用いられかたであったのが、ちょっともったいなかった。

 ま、そんなこんなで最後にはハッピーエンド。これが少女マンガの基本中の基本。オッケー。


お話
  1. 暴言を承知でいうが、ドリューバリモアってどんなに頑張っても可愛くないんだよね。なんか弛んだ感じがある。いや、別に悪くはない。そういうのもありだから。好みの問題なのだから。でも、なんかクールじゃない。もちろんそのことは本人もわかってると思うし、それがドリューの持ち味であることは承知なんだけれど。でもね。いや、いいんですけどね、でもプロムクィーンは…
  2. それにしても。ジョージーの起死回生の記事。まあ成功したからいいようなものの、あれって記事じゃなくて告白手記じゃん。記事じゃないじゃん。卑怯じゃん。
  3. あと、高校の内情を幾度もスッパ抜いた他紙記者。いったい誰? どこに潜入してたんだ? 最後まで謎は謎のままだったのがとても隔靴掻痒。

お話
★★★ ☆☆

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