CHART-DATE : (1999/09)
作品
赤岳
… アルナーチャラム 踊るスーパースター

(スーパースター:ラジニ・カーント)


お話

 恋と踊りと一攫千金の無駄使い。


お話

 定番の明朗ノーテンキな娯楽超大作である。定番だから勧善懲悪ストーリーだし、もちろん最後はハッピーエンドの大団円。ちょっとだけ涙。3時間弱をハラハラドキドキ楽しんで、スカッとする。そういう映画だから、特に熱く語るような、あるいは、難癖つけるような映画じゃないっす。

 といっておいてなんだけど。重箱の隅をほじくってみると。  登場人物は多いわ、名前は覚えづらいわで、導入部はちょっとまだるっこしい。観ているうちになんとなく理解できるので、大問題というわけじゃないんですけれど。
 設定もちょっと複雑(ご都合主義的かもしれないが)。なにしろ田舎の大地主の跡継ぎが実は捨て子で、それを知って大都会マドラスへ一人旅立つと、実は億万長者の一人息子で、莫大な財産を相続するために3億の無駄使いを義務づけられる。わけわからん。いや単純ではあるんだけど、「なんだかなぁ」という印象ですね。ま、主人公などの心の動きもそれなりに表現されていて、心理面での胡散臭さはあまりなく,突拍子もない展開で鼻白むことはない。つまりドラマとして成立してるということだ(ちゅーほどご大層なもんでもないか)。

 インド映画とくればもちろんダンスシーンについてふれなければならない。オレ的には、民族衣装コスプレ入ってる系のが好きなので、大満足。ラジニ登場の豪快な踊りもいいが、ベストは、妹の結婚式前夜の祝いの席での謎かけ歌のダンス。座りながら、しなだれながら、軽やかで艶っぽくてウルトラハッピーな感じ。
 後半のマドラス都会編では、都会派を気取ってるのか、金持ちぶりをアピールするためか、洋装姿が多くなり、それにあわせて踊りも西洋風(MTV風?)もちろん悪くはなかったが、でもやっぱヘンだわ。

 ま、さくっと楽しめる映画というところですね(というわりに3時間は長いっすかね?)


お話
  1.  アルナーチャラムって村内の若き人格者扱いだけど、あれじゃ、えらい乱暴もんだよ。ま、インドでは普通らしいけれど。
     その莫大な財産を手放して、また無一文にかと思ったら、結局家を継ぐことになったのか? そこらへんは中途半端だよね。絵的には、家族の和解という程度の意味なんだろうけれど。
  2.  ヒロインのサウンダリーヤ。インドの女優さんっていやホント、グラマラスでいいっすね。健康的なお色気(死語か?)ってやつだよね。

お話
★★★ ☆☆

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