CHART-DATE : (2000/01)
作品
万能兵士の帰還
… ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン

(監督:ミック・ロジャース)


お話

 意外と狭い範囲内で繰り広げられる、新旧交代下克上物語。


お話

 ユニソルって確か数時間おきに特殊な薬を与えないと死んじゃう(ってもともと死んでるんだけど)という設定があったような気がするが、それはどうなっているのか。
 主人公リュックはせっかく組織から逃げ出すことができたのに、なんで今また次世代ユニソル計画のオブザーバー的ポジションについているのか。
 などの幾つかの前作からの未解決な設定について説明が一切ない。ということは、この映画の世界の中では解決済みの問題だから触れる必要もないのだということなのだろう。ならばそれはそれで(本当はよくないんけどね、だってパート2として成立しないんだから)。

 しかし見ていくうちにさらに多くの疑問が発生する。
 スーパーコンピュータ“シス”がユニソル2軍団を操作しているならば、シス破壊後も解放されないのはなぜ?
 治療カプセルはユニソルだけに有効なのではないのか? 一人娘は普通の人間なのになぜ重大な怪我が治ったのか(普通人間も治療できる医療機械ならば民間にスピンアウトされてしかるべきだろうから)。
 そんなアラばかりが目立ってしまい、結局、そのアラを吹き飛ばすだけのインパクトはこの映画にはなかった。

 人間的な旧型と機械的な新型との戦い。氾濫を起こす人格を持ったコンピュータ。そんなよくある設定をオリジナリティもなくそのまま「はいどうぞ」といわれても、食傷気味でどうにもいかんということです。


お話

 ところでユニバーサルソルジャーという単語だが、みんなユニソルって略してんのが、なんかヘンだった。語呂のいい言葉に縮めたがるのは何処の国でも同じってことですかね。


お話
☆☆☆☆

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