CHART-DATE : (2000/02)
作品
事務所の殺人鬼
… オフィスキラー

(監督:シンディ・シャーマン)


お話

 にっこり笑ってサヨーナラ。永遠にね。


お話

 つまらなくはないが面白くなかった。普通。ちょっとおとなしすぎるのだ。確かに絵づくりの押さえたトーンの味は十分感じられるのだが。ゆったりとしたリズムが体調とシンクロしなかったせいかもしれない。

 シリアルキラーものではあるがその描写は上品で好感を持った。別に連続殺人だからといっても殺人シーンを描くことに執着する必要はない。恐怖は殺しの方法から生まれるのではなく殺される理由から生まれるのだから。
 もちろん見せるべきものは見せる。少しずつ崩れていく死体の持つグロテスクな美意識、気持ち悪さを突き抜けたユーモア感も醸し出されていい感じだ。

 主人公の殺人鬼に変化していくさまが一番の主題なのである。確信犯となっていくにつれて積極的な性格になっていく。しかもストーカー的粘着気質はより強化されて、獲物を追いつめていく。う〜ん、怖いなぁ。
 ただクライマックスに向けて、主人公がシリアルキラーとなった理由が描かれるのだが、それが『自分をスポイルした会社への復讐』というのはどうだろうか。復讐というわかりやすい理路整然とした説明はいらないと思うのだが。それよりも『奪われた会社の再生、構築』という無邪気な狂気のままであったほうがよかったな。納得できる理由がないということは、避けようがないということだから。
 ラストの独白も作り手の変な色気が出過ぎていて、あざとい気がする。オレにはね。


お話

 ラスト、助手席のバッグの中身。はたしていったい誰だったのだろう。唯一の生き残り、キムのような気もするが(髪の色からすると)、でもあの指輪は違うよねぇ。さきに殺された方々の部品なのかなぁ?


お話
★★★ ☆☆

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