CHART-DATE : (2002/03)
作品
嗚呼、兄弟よ、御身は何処へ?
… オー・ブラザー!

(監督:ジョエル・コーエン)


お話

 歌うは、ズブ濡れボーイズの、皆さん、でーっす!


お話

 寓話である。
 リアルなようでどこかとぼけたファンタジックな、あるいは浮世離れした不思議な雰囲気の話なのである。それはアメリカ南部の持つ、なんとなくなマジカルな印象のせいなのかもしれない。ほら、カントリーミュージック自体、どことなくそんなイメージがあるでしょう。ファンタジー、というよりも、マジックリアリズムを許容する風土というような泥臭さっての? 違う? オレの思いこみか? まあ、いいや。
 そもそも道で拾ったギター弾きとか、歌っていくらの放送局とか、躁鬱病の伝説の銀行強盗とか、変な設定だらけ。冒頭の盲目の人力軌道車の老人もそうだし、カエルだってそうだ。彼らの旅路はマジカルなシンボルに満ちあふれている。そしてそれを動かしているのは、実は人の心であり、だからそこ偶然に偶然が重なって奇跡が生まれてくる。

 でも、映画として面白かったのかどうかとそうでもないのだった。なんかのりが合わないんだよね。コーエン兄弟とは相性悪いのかなぁ。でも、なんとなく憎めない感じ全編に漂っており、だから、なんかダメ出しをしてはいけないような気持ちにさせるのだった。


お話
  1.  ジョージ・クルーニーの髭が気になって気になって。髭。ちゅーか、どうみてもバカボンのパパの鼻毛だろ、あれじゃ。
  2.  ウンディーネ達。あそこまでしておいて、結局なにもみせてくれずじまい。やらずぼったくりかよ! てなこと考えるオレの下心にバッドポイント。

お話
★★★ ☆☆

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