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鶴見線沿線
TSURUMISEN


京浜臨海部を走る都心のローカル線
 別に鉄研的な趣味はないのだけれど、やっぱ絵になるんだよなぁ。しかもちょっとローカルな駅ならなおさらだしょう。というわけで、都心の中の身近なローカル線“鶴見線”が今回のターゲット。京浜臨海部のど真ん中で『鉄』の魅力、『海』の魅力も一石三鳥を狙っちゃおっかなぁ〜、と。

   実は、前々からほしかった明るい50ミリを銀座のカメラ市で(かなり格安で)手に入れることができたのだった。で、今回はそのお披露目試撮影という目的もあり、とても楽しみにしていたのだ。

が、しかし!


国道駅ガード下
(1)時間はとまっていた


 JR鶴見駅に集合したうずまきレンズ会メンバー(若干2名)は、さっそくカナリア色の鶴見線に乗り込んだ。で、ついたところはひと駅先の国道駅。鶴見線付設時、国道の上をまたいだところからその名がついた(らしい)。改札に出るとそこはタイムスリップマイナス40年。昭和のにおいの残るレトロなつくり。う〜ん、イカス。
 フォトジェニック空間でシャッターをきりまくるのだった。
レトロ看板  というのも、購入した新しいレンズはキャノン50mm/f1.2。こんな明るいレンズを買ったとあったら、こんな薄暗い場所でもダイナマイトオッケー(のはず)。
 いや〜、いいね。三脚いらずだね。明るい分、被写界深度のくせが強くて、それが変なレンズ好きのオレにはたまらない。

 それにしても国道駅は絵になるパーツが多くていい。てなわけで風景より、『寄り』の写真をメインにいってみた。

レトロ配水管 レトロ改札口


(一部、写真がないため文章でフォローします)

 国道駅周辺には生麦魚河岸通りや鶴見川といった都会の下町風景が多く、散歩のしがいがあった。小1時間ほど後、再び鶴見線に乗り込み、次は海芝浦駅に向かう。日本で一番海に近い、というよりホームの脇が海の駅だ。東芝工場の通勤者用の駅なので改札から出ることができないが、そのかわり海芝公園という小さなスペースがあり、電車が折り返す時間のあいだ、一息つきながら遠くつばさ橋や京浜臨海部を眺める。

 浅野駅までもどり、昼食をとりに仲通へ繰り出す。この街は沖縄県出身者が多く、物産センターや沖縄料理の店が多い。ヤギ汁定食とオリオンの生チューで満足至極のほろ酔い気分となる。食後、物産センターでいろいろと買い物をしたあと、浅野駅から鶴見線の旅はさらに続く………


バタフライ
(2)ロールシャッハ

 鶴見線はとうとう扇島駅へ到着した。工場群の中にぽつんとあるホームには、働く人たちの心を探るかのように、密かにロールシャッハテストが行われていた。

いろいろな角度から
(3)見られる電車


 浜川崎駅で南部線支線乗り換え。鶴見線と南武線は同じ駅なのに道路をはさんで別個の駅になっていて、いったん改札を出て入り直さなければならない。ちょっと変である。クリーム色に緑のストライプが入っているあまりみない柄の電車は、いろいろな角度から見られていた。

達磨 招猫

(4)ご利益がありそうなびっしり

 時間があまったので、川崎大師へむかう。参道わきの店の達磨びっしりにビックリ。ふりかえると招き猫びっしりでこれまたドッキリ。

すごいお札
(5)大門の札


 大師の門にはお札が張られていた。どうやら古いものの上にどんどん追加張りしていっているらしいそれは、いまではこんなになりました。

逆光
(6)陽は塔のむこうに


 陽は西の空に傾き、長いようであっという間の撮影小旅行もここで終わり。そしていつものように夜の部に突入なのでした。


これまでは
内面反射1

いまでは
内面反射1
 さて、今回デビューのキャノン50mm。もっとあばれ馬みたいかなと思っていたのだが、御しやすい素直でいいレンズだった。逆光でも整った控えめのゴーストでいい感じ。買って大正解でした。それにしてもオレって変わり玉ばっか買ってるよな。

 で、レンズの方はいいんだ。問題はカメラ本体の方。以前からフレアが写りこんできて(図の上)、調子がいいわけではなかったのだが、これどうやら内面反射によるものだったようで、しかもさらに悪化しているのだった(図の下)。逆光だけではなくサイド光でも出るんだよね。今回撮った写真の半分以上がもう台無し。もうどうしたもんでしょうかねぇ。せっかくレンズ買ってもこれじゃいかんですよ。

 というわけで、修理に出そうか、それとももう一台購入しようか、と悩みばかりがいや増すのであった。


date1999/03/06
locationYOKOHAMA-KAWASAKI
camera & lensminolta-35ll
Canon 50mm f1.2
film FUJICOLOR SUPER100


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