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台北ぶらり旅  …3

 迷路ディナー! お調子者   

 さて、荷物を下ろして夕食である。「初日は普通に(?)餃子でも食おうか、それとも」などと悩みつつも、とりあえず、どうしようかと悩みつつ、西門町方面に行く。結局いい対案も思いつかなかったので「歩き方」掲載の餃子有名店を探してみる。が、ないんだよこれが。しとしとと雨の降る中、あまり歩きたくなかったが、店が見つからないという困った状態に陥ってしまった。結論からいうと「歩き方」の地図が思いきり間違っていたせい。店の位置が、というより、路図自体が滅茶苦茶で、これでは見つからないのも道理というものである。彷徨いている道すがら、ここでもいいかなぁとチラリと思った店があったのだが、最終的に妥協して入ったみればなんのことはない。実はこの店こそが探していた店だった、という間抜けなオチだった。
 さて肝心の料理だが、水餃子と酸辛湯を注文した。かなり楽しめた。酸辛湯はもう少し酸っぱくてもいいかなと思ったが、許せる範囲。後で知ったことだが、この店は鍋が美味いのだそうだ。確かに他のテーブルでは9割方が鍋を注文していた。オレの場合、例え頼んでも食いきれないので頼む気はなかったのだが、次回来るときは鍋にトライしてみたいものだ。

 腹が満ちれば、次は煩悩を満たしたい。というわけで、近くにあるおたくビルに行ってみる(煩悩がヲタクネタというのも人としてどうかと思うが)。ところが期待に反して、ごく普通の場末たショッピング雑居ビルなのであった。かつては確かにそれ系の店舗が入っていたらしいのだが、どうやら下の階から少しずつ“普通”に浸食されていったようだ。最上階には多少、ヲタクの面影が残る、フィギュアや雑誌や漫画の店が詰まっていて、ようやく「これだよ、これ」みたいな感じが出てきたのだが、なんとなく侘びしさが漂っており、なんかひとつの時代の終焉を思わずにはいられなかった。
 もとより期待していたわけでもないが、翻訳モノではない、台湾オリジナル漫画なんかに出会えたらいいなぁと思っていたので、それには少なからずがっかりした。


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