G式過剰



第22ステージ
『事件はトイレで起こっている!』

 細かいことを気にするのは小人の証。
 かもしれない。しかしそれでも気になってしまうことは多い。自分はどうも些細なことが気になってしまう質のようで、別に神経質でも几帳面でもないのに難儀なことだと我ながら思うことばかりなのである(単に歳くったせいか?)。

男子トイレ

 前置きが長くなってしまった。今回の事件は男子トイレでよく見られる光景である。もしかしたら女子トイレでもあるのかもしれないが、それは男の自分にはわからない。
 さて、男子トイレである。用をたそうとチャックを下ろし、便器の前に構え、いざ放ニョーに至るその前に、便器に唾を吐く。これだ、これがオレには気になってしかたがない。嫌いなのだ。明確な理由はない。なんとなく汚らしい、下品な行為にみえてしまう。確かに路上に吐くよりもよほどグッドマナーなのかもしれないけれど、オレはどうしてもそれを受け入れられない。

 これは特定の人物に限った話ではない。一般的によく見られる話なのだ。疑う人がいるかも知れない。しかし事実なのだ。駅や店などのトイレで定点観測してみてほしい。少なくとも半数の男は便器に向かって唾を吐いているはずだ。

 今、思ったがこれは小に限ったことではないのかもしれない。幸か不幸か大をする人をチェックする機会など皆無に近いのでわからないが、もしかしたら大のときもやっているのだろうか。

 しかしなぜ唾を吐くのだろう。まさか呪文おまじないの類ではないだろう。口にたまった唾のやり場に困り、目の前にある好都合な場所に… ということだろうか。飲み込めばいいのだろうが、トイレの中で口に湧き出した唾を飲み込む気分になれないのはオレにもわかる。わかるが、そもそもオレはトイレで唾が出るような身体ではないので、なんとも言い難いものはある。

 そもそもなんでトイレで唾が出てくるのだろう。
 唾はどんなときに出るのか。「固唾を飲んだとき」の言葉どおり緊張したときだろうか。確かに今まさに用を足そうと切羽詰まっているのは緊張状態にあるといえるだろう。しかしそれが答えだとは思えない。
 一番唾がたまるとき。それはちろんご馳走を目の前にしたときだ。

 というわけで今回の教訓は『スカトロマニアは、意外と多い』ということにしたい。

2000年03月05日

G式過剰